中学生・高校生の矯正治療

中学生・高校生になるとご自分から矯正治療を始めたいと思う方が増えてきます。周りのご友人の中にも、矯正治療をしている方がいませんか?
歯や歯槽骨が若く、新陳代謝も良いこの時期は矯正治療に適しています。
保護者の方と一緒に通院する必要もなくなり、また、規則正しい生活を送っているこの時期は通院もしやすいのではないでしょうか?
もし、歯並びが気になっているのであれば、ぜひ矯正治療を始めてみませんか?

思春期の歯並び・口元のお悩み

以前は歯並びが良かったのに段々悪くなった

中高生の皆さんの中には、小学生の時は歯並びが良かったのに、成長と共に歯列がガタガタしてきたり、口元が突出してきたりといった不調を感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
歯並びは永久歯に生え揃った時点で完成ではなく、成長著しいこの時期はまだまだ変化し続けます。

上アゴと下アゴでは成長のピークの時期が異なり、頭蓋骨に付いている上アゴは10歳くらいまでが成長のピークですが、手足の骨と同類の下アゴは背が伸びるのと同様に前下方へ成長していきます。
一般的には、男子は18~19歳くらい、女子は15~16歳くらい、つまり身長が止まるまで変化すると思っていただいて良いと思います。

また、激しいスポーツでの食いしばりや、吹奏楽部で楽器を演奏することにより、後天的な歯並びの変化もあるでしょう。

正面よりも横顔にコンプレックスがある

横顔Eライン

鼻先とあご先を結んだ線をEライン(エステティックライン)といいます。
理想の横顔は、唇がこのEラインの内側にあるケースをいいますが、日本人(アジア人)の場合は鼻が低いため、唇がEラインにわずかに触れるくらいであれば美しい横顔といわれています。

矯正治療は、歯のでこぼこを整えることだけが目的ではありません。矯正治療の知識を持つ専門の歯科医であれば、お口の周りの筋肉やオトガイ(あご先)なども含めて、お顔全体のバランスを考慮した治療を行います。

歯が一列に並んでも口元が飛び出してしまったり、口が閉じにくく無理に口を結ぶとオトガイに梅干しのようなシワができてしまっていたら、それは矯正治療のゴールにはなりません。

横顔にコンプレックスがある方は、ぜひ初診相談にお越しください。
当院の治療例をご覧いただき、大がかりな美容整形などをすることもなく、矯正治療で十分にきれいな横顔になる方が多いという事実を知っていただきたいと思います。

今、矯正治療を始めることのハードルとは?

矯正治療をしたい、でも今あなたが治療を始めることに躊躇する理由があるとしたら、それは何ですか? そのハードルを一つ一つクリアできるよう、当院でお手伝いできればと思っています。

当院院長は矯正専門の歯科医であり、また、中高生の子を持つ親でもあります。
できる限り皆さんに寄り添った治療をご提供したいと思っていますので、ご心配なことはどのようなことでもお気軽にご相談ください。

01 / 矯正装置を着けた見た目の問題

見た目イメージ

中高生の時期は写真を撮ることが多く、矯正装置が目立つと悲しくなってしまう気持ちも解ります。 どうしても装置が目立つのが嫌ということであれば、歯の裏側からの「見えない矯正治療」も可能です。

でも、最近の矯正装置は表側でもかなり目立たなくなりました。白い審美ブラケットは遠目からほとんど判りませんし、近年のAI技術は撮影した写真から矯正装置を消すことも可能なようです。

逆に、イベントの時期など矯正装置にカラーゴムを付けて楽しんでみるのはいかがですか?
海外では矯正治療をすることは一種のステータスという意識もあり、敢えて目立つようにしておしゃれを楽しむこともあるようです。 当院では、矯正装置に付けるゴムをカラーにする際も無料で対応していますので、ハロウィーンはオレンジと黒のゴムを、クリスマスなら赤と緑のゴムを付けてお友達と盛り上がるのも一興かもしれません。 中高生の時期ならではのこんな楽しみ方もあるのではないでしょうか?

02 / 部活との両立の問題

運動部の場合

運動部イメージ

柔道やラグビーなどの激しいコンタクトスポーツでは、「矯正装置を着けていると怪我のもとになるのでは?」と思われる方も多いと思います。
もちろん、時には唇や粘膜を傷つけてしまうことはあるでしょう。ただし、装置を着けていることで歯が折れてしまう等の致命的なダメージを避けられることがあるのも事実です。

例えば、交通事故に遭った方が矯正治療をしていたことでお顔に傷は負っても歯は守られていたといったケースがあります。矯正装置でしっかり上アゴ下アゴを固定していたために、1歯2歯のダメージにはならなかったということです。

近年、プロのスポーツ選手が矯正装置を着けている姿も珍しいものではなくなってきました。
唇や粘膜を守るために装置の上にマウスピースを着けることも可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。

吹奏楽部の場合

吹奏楽部

吹奏楽部の場合、「今までのように演奏できなくなるのでは?」と心配になる方が多いと思います。

管楽器の演奏をしていると段々歯並びが悪くなり、矯正治療をしたいと思う方は大変多いようです。
また、顎関節症のお悩みを持つ奏者の方も多く、咬み合わせを含めて歯列矯正できちんと治したいとご相談いただくこともあります。

結論から言うと、楽器を演奏していても矯正治療をする方はたくさんいらっしゃいます。
ですが、矯正治療をしている(していた)プロの演奏家や音大生でも、演奏に全く支障が無かったという方は少なく、それぞれに練習を重ね、努力の上にその口腔環境に慣れて対応されてきています。

どのくらいで慣れるかというと個人差はあるようですが、できるだけブランクを置かずに練習を重ねていただくのが良いようです。

そういう意味では、毎日練習できる部活は環境的に良いと思います。一時的に高音が出にくくなったりした場合は、演奏パートの変更など部活の中で協力いただけるとより安心です。
当院でもコンクールや定期演奏会の前などは治療スケジュールを配慮しますので、何でもご相談ください。

中高生にとって部活は学校生活の大きな部分を占める大切なものだと理解していますので、できる限り患者さんに寄り添った治療を心がけていきたいと思っています。

03 / 勉強や受験との両立問題(痛みのコントロール)

勉強や受験との両立イメージ

「矯正治療の痛みにより、勉強に集中できないのでは?」と考える方がいらっしゃいます。

矯正治療の痛みも個人差がありますが、初めて装置を着けた時と装置を調整した時に感じることが多くなります。従って、定期テスト前などは避けて治療スケジュールを立て、受験期に差し掛かるようであれば、治療間隔を空けたり、できる限りの対応も致します。

矯正治療の痛みについては、それほど怖がらないで大丈夫です。矯正治療は全世界で幼い子供も治療している、実績のある医療です。

以下、院長コラムを参考にしてください。

院長コラム

矯正装置の調整を行うと、歯の周りの組織に歯を動かそうという歪みが生じます。
そのために、個人差はありますが、大体治療を行った次の日の朝から3日間程度、違和感(痛み、腫れ、痒み)などが出ることがあります。

でも、心配しないでください。毎回ご本人に、治療でどのくらい違和感があったのか、無かったのかをお尋ねしながら、強い違和感が出ないような最適な力の加減を探していきます。

矯正の力は、強い違和感を伴うような大きな力をかければ早く歯が動いていくものではなく、逆に歯の周りの組織を圧迫し過ぎて動きにくくしてしまう恐れがありますので、個人個人に適した最適な力(至適な矯正力)の加減を見つけていくことが、治療を成功に導く大事なカギになっていきます。

皆様も困っていることや違和感があるようでしたら、遠慮せずにぜひ相談してくださいね!

04 / 費用の問題

費用イメージ

矯正治療は基本的に保険が効かないため、決して安いとは言えない費用がかかります。皆さんの中には、親御さんに迷惑をかけたくないと感じて、なかなか言い出せない方もいらっしゃるかもしれません。

当院の費用については、手数料無料の院内分割払いをご用意しています。
例えば、表側の矯正装置で80万円を2年間の分割払いにした場合は、月々約3.3万円+調整料5,500円になります。

各種クレジットカードのお支払いも可能です。

当院の治療費用は初診相談時に詳しくご説明します。当ホームページの治療費ページもご覧ください。

また、成長期の皆さんの矯正治療費は、多くのケースで医療費控除が利用できるため、確定申告をすることでかなりの金額が返ってきます。
医療費控除により戻る額はご家庭の総所得額によって変わりますが、例えば所得額600万円で、矯正治療費を含め1年間のご家族の医療費総額が100万円の場合、確定申告で18万円が戻ってきます。

医療費控除について、詳しくはこちら(国税庁「医療費を支払ったとき」)をご確認ください。

ご自分の矯正治療費がどのくらいで、具体的な支払方法や税金の還付額まで理解すると、見通しが立つこともあると思います。
もちろん、矯正治療は大人になってもできるものです。もし、今の時点で治療が難しければ、大人になって就職をしてからでも決して遅くはありません。

ただ、費用について一つだけ申し上げたいのは、価格優先で医院を選ばないで欲しいということです。
矯正治療は皆さんの歯や骨格、お顔のバランスにも影響を与える治療ですので、治療結果に後悔を生まないよう、矯正学を学んだ矯正治療を専門とする歯科医師の治療を受けてください。

お勧めの治療開始のタイミング

中学や高校への進学を機に矯正治療を始める方はとても多いです。
単に生活が変化するタイミングだからと始める方も多いのですが、実は、中学1年生や高校1年生から矯正治療を開始することは、理にかなった良いタイミングなのです。

中学1年生

中学に入学した頃は、ちょうど最後の永久歯である奥歯〈第二大臼歯〉が生えてくる時期です。12歳頃に生えてくるため「12歳臼歯」とも呼ばれますが、この第二大臼歯が生え揃って永久歯列は完成となります。(ちなみに、10代後半以降に親知らず〈第三大臼歯〉が生えてくることもありますが、正常に生える確率が低く、炎症やトラブルを引き起こすことから抜歯の対象になることも多いです。)

矯正治療において、第二大臼歯は永久歯列全体の咬み合わせで重要な役割を担うため、その調整をしながら治療できることはこの時期から治療を開始する大きなメリットになります。

高校1年生

矯正治療の中で、歯を動かす治療期間は大体2年~2年半を要します。高校生の場合、卒業後の進路によってはご自宅を離れる可能性も出てきますので、月に一度の通院を必要とするこの動的治療期間はご実家にいる間に完了されることをお勧めします。

その後の保定観察期間は3~4か月に一度の通院で大丈夫ですので、帰省されるタイミングで無理なくご来院いただければと思います。

また、動的治療は慣れてくるほど痛みやトラブルもどんどん少なくなりますので、高学年になって部活動の主戦力となったり、受験勉強が忙しくなったりする前に矯正治療に慣れてしまうことをお勧めします。

WHEN?
いつから始めたらいい?
タイミング?
中1・高1は良いタイミング?

初診相談のご予約

初診相談は無料で行っております。未成年の方は、保護者の方とご一緒にご来院ください。
ご予約はメール、またはお電話でお申し込みください。

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